2009年01月28日

レムリアの双子(誕生編)









レムリアの双子(誕生編)・・1


遥か遠い100億光年の宇宙の彼方に輝く赤い惑星があった

その星は今にもアセンションする寸前だった

やがて赤い星の最後のアセンションの時が訪れた

その赤い星は大きく揺れながら

多くの魂を宇宙の彼方に放出し始めた

その多くの魂の中に青く輝く二つの魂が物凄いスピードで

銀河の中に吸い込まれていった

やがてこの二つの魂は銀河の中の一つの星にたどり着く

その星は青く輝く水の惑星 地球であった。

今の赤道にあるアトランテイス大陸とレムリア大陸にその二つの魂は舞い降りた

やがてアトランテイスの王に男の子供が生まれる

その男の子の体に魂として青い魂の一つが入り誕生する

その子供の名はナギと名のり新しいアトランテイスの王として成長する

一方の青い魂はレムリア大陸の寺院の男の子として生まれることになる

その子の名はハギと名乗った・・・・

いまここに100億光年の宇宙の彼方から銀河の平和を創るために

この母なる地球でハギとナギの魂の輪廻転生による

物語がはじまる。・・・・・



(レムリアの寺院アルブ)

寺院にたくさんの人々が平和を祈りに来る

今日は今年最後の太陽際だ。

ハギはすでに18歳を向かえ このアルブ寺院での中心人物に成長していた

父 サナク と母ミナキの間で3人で幸せに暮らしていた

ハギは地域の人々のために穀物を作る手伝いをしながら

レムリアの平和を願っていた。

やがて新年が明けてレムリアにも新しい夜明けがやってきた

いつものようにハギは寺院の掃除を済ませ

祈りをしていた。

突然そこへ 怒涛のようにアトランテイス軍の空艇隊がレムリアに攻め入ってきた

ハギの居るこの山の中の寺院までアトランテイス軍はやってきて

村人全員をアトランテイスの空艇隊が連れ去っていってしまった。

その村人の中に手足を縛られたハギもいた。

空飛ぶ空母にたくさんのレムリアの人々が乗せられて

アトランテイスの小高い山に人々は降ろされた

そこは山の中にある 大きな建物だった

収容されたハギは村人たちと一緒に励ましあいながら

一晩を過ごした

翌朝

太陽が眩しいぐらい収容所の窓に入り込み

人々を照らしていた

そこへ アトランテイス軍の兵隊がやってきて

「オイ!そこの5人こっちえ来い!」と強い口調で怒鳴ってきた

ハギと村人5人は兵隊の言うままに部屋から出て行き

外に出された

その広場には すでに数十人のレムリアの人々が不安そうに整列させられていた

その中にハギたちは兵隊のなすがままにその中に並ばされてしまった

そこへ 壇上の上に兵士の上官らしい人間が上がり

「お前たちの国レムリアは我がアトランテイスの国によって滅びた」と宣言していた

ハギは「そんな馬鹿な あのレムリアが滅びるなんて ありえない」と心に思い

仲間の人々と目を合わせてテレパシーで通じ合っていた

その上官の話は続いていた

「これからお前たちはこのアトランテイスと地球のために働いてもらう

それはこの地球の平和のためになることでもある」といい

その地球のためになることとはと話はさらに続いた

上官は大きな声で「金! 金だこの金をたくさん掘りこの地球のために堀り続けるのだ」と

両手を天に掲げ 私たちを睨んでさらに大きな声で「よいか! 今日からお前達は奴隷なのだ!」と

大きなお腹を揺らし笑いながら壇上を降りていった。





誕生編・・2
(奴隷として)

ハギは奴隷として毎日苦悩と苦しみの生活をしていた

仲間ももちろん奴隷としての人々は悲しみの顔をしていた

ハギは思った「何故二つの国が仲良く生きていけないものなのか?」

「同じこの星に生まれて何故なんだ!」・・・・と思いにふけっていると

ハギの背中に激痛が走った「ビシッ!」ハギは思わずその場に倒れた

アトランテイスの兵士がハギの背中に電磁波のムチで叩いたのだ

ハギの背中は白いシャツが破れて赤い血が噴出していた

ハギはその場にうずくまったまま動けなくなっていた

そこえ磁力車に乗った兵士が(お前はさきほどから立ちすくんでボーッとしてサボっていた 

早く仕事につくんだ いいなわかったな!)

すると数人の兵士を従えた大型の磁力車に乗った アトランテイスの国王が現れた

国王は「お前は何処からつれて来られた」とハギに向かって聞いた。

さきほどハギをむちで殴った兵士はひれ伏したまま

ハギの胸ぐらを掴み平手でハギの顔を数回殴り 気絶したハギを起こそうとした

ハギの意識は少し気がつき

かすかに見える空中に浮かぶ銀色の船の上に銀色に輝くマントと鎧に身を包んだ

大きな体の男に目をやった

兵士はハギを掴んだまま体を揺らし「答えろ!」と言った

ハギは弱い声で「私は・・レムリア・・・の寺院の・・・」

すると国王は「フーン・・寺院の人間か」・・・と言い

しばらく考えてから・・・・

「こ奴を宮殿に連れてまいれ!」と言い

兵士に向かって手をかざしその場を去って行った。

ハギは宮殿の 大きな部屋にいた その部屋の床は白い大理石でできていて

窓からは気持ちのいい太陽の陽ざしが入り 純白のレースのカーテンが風に揺れていた

ハギの体の背中は誰かの手によって治療が施されて 痛みは和らいでいた・・・

しばらくすると そこへ国王と后が現れ・・・ハギは窓の近くで座り国王を見上げた

国王はハギに「お前は寺院の息子か?それとも ただの僧侶か?」と聞いてきた

ハギは「はい 私はレムリア国の寺院アルブのハギと申します」と答えた

すると国王は「ハギだと!まぎらわしい名前だ」といい 「私の名はナギといい

いまは亡き父から頂いた名前だ」

「お前のハギという名は 誰がつけたのだ」と国王が聞いた・・・

ハギは「ハイ 私も父より頂いた名前です」

すると国王は「もうよい」と強い口調で話を変えた

「ハギとやら お前が寺院の息子なら聞くが 人はいつか神になり その神になるための秘伝書があると聞き覚えておるが

どうじゃ・・・」

ハギは「はい ございます しかしその秘伝書を見て覚えても 誰でも神に近づくことができるわけではありません」と言った。

「なに!誰でもなれないだと 何故じゃ 言うてみい」

ハギは「はい それは心根しだいでございます 人の魂は輪廻転生による カルマを全て出し その魂を神に認めてもらう

そうすれば 神の意識に近づくことができると言われております・・・」

特に今のような貴方様の国アトランテイスが 私たちのレムリアに攻め入り

自国だけの欲望のために 私たちレムリアの人々を奴隷として支配している

魂意識では たとえ秘伝書経典を解読し実践 しても それは形だけのこと 真の清い魂になれるものではありません」

「清い魂になり そして経典をマスターすれば 神の意識になれるはずです」

国王は大きな声で・・・

「もうよい! ハギお前はレムリアの国に戻り 寺院からその秘伝書をもってこい よいな・・・」

ハギは「いいえ それはできません 私たちはその秘伝書経典を守るのが 天職です たとえ国王のご命令でも

お断りいたします」

「な~に できぬだと!」 「んんんっ・・・」  「こいつを!地下牢に入れておけ」といいながら

怒りに震え・・部屋を出て行った・・・・





(恐怖との葛藤)誕生編・・・3

ハギは鉄格子のある 牢獄に入れられていた

時おり 同じ牢獄の部屋から 悲しみの声や 悲鳴のような声が

聞こえてきた それは恐怖に囲まれた人々の嘆きと悲鳴であった。

ハギは仲間たちのことが 気になり考えていた・・・

そこへ コツ コツ 数人の靴の音がしてきた

その音は ハギの牢屋の前で止まった。

ガシャと鍵のはずす音と共に 三人の兵士が入ってきた

その三人の上官らしき一人がハギに向かって

「ハギとやら お前の両親を明日処刑する事になった」

ハギは耳を疑った「エエッ? 何故だ何故なんだ・・・」

するとその兵士は親書のようなもの出し 

「しかし もしお前のいた 寺院にある レムリアの秘伝書 経典を国王に渡せば 両親の命は助けることとする」

と言った・・・・

ハギは考えていた「両親の命 と レムリアの経典と そんなこと・・・・」「どちらも嫌だ」

兵士はハギに向かって「判ったな!」 と言い残して出て行った。

ハギは経典と両親の命のどちらかを選択しなければならない

しかし経典を渡せば両親の命は助かる だが! 経典が無くなればレムリアの人々の歴史が変わってしまう

どうすれば・・・どうすれば・・いいのだ? 判らない・・・?

ハギはもうすでに葛藤の世界に入ってしまった。

しばらくすると 誰もいない 牢屋の上から声が聞こえてきた

その声は小さく囁くように ハギの耳元まで近寄ってきた

その声は「ハギよお前さんの両親の命を助けてあげようか?」と言った

ハギは「エエッ 本当ですか 貴方は誰ですか」と牢屋の天井や壁に向かって言った

その声は「フフフッ 私の姿は見えないだろう なぜなら私は神だからだ」と返事をした

ハギは思わず両親が助かるならと思い天井に手を合わせて 念じた・・・

しかし ハギの心の記憶が何か遠い昔の細胞に反応し始めていた・・・・

ハギはその場に座り込み 心静かに目を閉じた・・・

しかしその声はハギの耳元で再び囁き始めた「ハギよどうする どうするんだ」「両親を助けたくはないのか?」

と言った・・・

ハギの記憶がさらに過去の出来事を思い出していた

その時ハギの 遠い昔のDNAが囁き始めた

さらに深く瞑想に入ると・・・

遠い銀河の惑星にハギがいた そこは何か邪悪な力によって 人々を誘導し 人々は奴隷のような生活を虐げられていた。

人々はそれに気づかず何万年ものあいだ騙され続けていた。

そこへ その宇宙の指導者達の銀河連合が立ち上がり 何とかこの惑星の人々の魂を清い方向へ指導し始めていたのだ

その清いエネルギーが増幅するたびに 邪悪な力が弱まっていき ついにはその邪悪な力と道ずれにそこの惑星の人々の魂と

一緒にハギの魂もその惑星から飛び出してしまったのだった。

その邪悪な力の主こそサタンそのものであった その時さらに ハギの記憶がハッキリと蘇えっていた

そうだ サタンの上に神といわれる偽の神がいたのを

その偽の神は 自分の子共達の成長に欠かせない
 
邪悪な心 即ち 悲しみ 苦しみ 怒り 恐怖 願い 救いなどの魂の念を

その惑星の奴隷達から作り出しては 自分の母星にいる子共達が食べるための餌の成長させるために

どうしても邪悪な魂の念と悪魂が必要だった

それに 真の神なら 人々を救うことは直接せずに 必ずその人の正しい道のヒントを与えてくれる

即ち 気づきと 道しるべだ!

ハギは瞑想深く入ったまま チャクラを開き 目を開け その場で 手刀で 九字を切り 気合をいれた

「エイイッ!」 すると 「グシャ」という音と共に 先程まで耳元で囁いていた気配がスウッーと消え去って行った。

ハギは思い出した「先程の偽の神はサタンの使いだったのだ」よしこれでいい!

もうなにも怖くはないぞ 私の心の 魂は 不動の物となり 全て宇宙の神々に委ねて

私のやるべき 正しき道を進むのだ!と強く思った。









アセンション小説レムリアの双子
誕生編(戦い)・・・4

翌日 ハギの両親の遺体が 小高い山の中腹に木にヒモで巻かれていた

ハギは悲しみと怒りに満ち溢れていた・・・

「しかし レムリアの経典はまだ寺院の奥深くあるはずだ

両親は経典を守るために 命を犠牲にしたのだ」

ハギはこのまま静かに過ごせるのか 自身の心に自問自答していた

すると 窓に仲間の一人が忍びより 窓越しに「ハギ様 私たちは ハギ様のご両親の 敵討ちをいたします」

「なに!やめるんだ そんなことは してはいけない 」とハギは叫んだ

仲間は「ハギ様 私たちはこのままではどうにもなりません また昨日レムリアにアトランテイスの兵士が攻め入っております

たくさんの仲間や家族 友人が殺されました このままでは私たちは死を待つばかりの身です 死ぬのを待つだけなら

せめて 仲間達の恨みをはらさなければ 死ぬにも死にきれません・・・・」

ハギは大きな瞳から大きな粒の涙が流れていた その涙は 牢屋の床を 濡らすほどであった・・・

ハギは壁の外にいる仲間につぶやいた「わかった 君達の悲しみは 私の悲しみです それでいつ実行するのです」

仲間は「はい明日の夜明けとともに 王宮の門に近づきます 

また王宮の周りを囲んでいる お堀にも別部隊が船で攻め入ります

ハギ様には何卒このまま この牢屋で動かぬようにしていてください」「必ず助けにまいりますので」と言い残して

仲間は窓の外から離れ その足音が遠くなって行った その遠くに響く足音を聞きながら・・・

ハギは思った「これは! 私の過去世の続きなのか ?」と・・・

しかし 人は死を決意するその瞬間 悲しみと 相手に対する怒りなどが想念となり 最もサタン達の好物の念になる

仲間達は命を捨てる覚悟で 攻め入る どうしても無念の心が出るだろう

それでは ますます 偽の神の思う壺ではないか

ではどうすればよいのか・・・ ?」

ハギは思っていた 「結果的に明日の朝 仲間達が 攻め入ることを 承諾してしまった・・・と」悔やんでいた

ハギはその夜そのまま考えながら 夢の世界にいた! その夢とはハギが宇宙に浮かんでる夢を見ていた

壮大な宇宙空間にふわふわと浮いて あたりの景色を眺めていた
 
そこは足の下も頭の上も全て美しい星できらきらと輝いていた

ハギはこのままここにいつまでも 留まりたいと思うほど気持ちがよかった

「スゴイ これは夢なのか・・ しかしそんなことどうでもいい事だ これが宇宙なのだ きっとそうだ」と自身に言い聞かせるように

宇宙空間に浮いていた

そして何気なくハギの体の左下をみると ひときわ 大きな星が見えていた

その星は青く美しく輝き静かに 回転をしていた 

ハギはこのとき思った「これが地球なのだ きっとそうだ なぜなら 私の体

意識 魂とつながって いる まちがいない!」

そのとき だった! 感じる静かに何かを感じてきたのを

「私の使命 何故この星に生まれて来たのかを 何故この宇宙に生まれて来たのかを

感じていた その瞬間 ハギの体はくるくると回り始め 意識がなくなり

そのまま気を失っていた

ハギは 風の吹く 音と 木々の擦れる音で 目を覚ましていた

ここは何処だ? ハギは 草原に倒れていた・・・

遠くには大きな建物があり 周りはお堀に囲まれていた

「ここは ここは 外だ 牢屋の中にいて 昨夜は 寝ていたはずだ しかも 宇宙空間の夢も ハッキリと覚えている

なぜだ なぜ 不思議なことばかり起きるのか? 」

遠くの山の谷間からオレンジ色の朝日が輝き始めた

その時ハギは初めて気がついた「あの遠くに見える建物は アトランテイスの宮殿だ!」

その時山のふもとから たくさんの人の動きが 感じられた 「そうだ! 昨夜仲間が言っていた宮殿に攻め入る為の 

場所がここなのだ 」と気がついた

仲間は日の出とともに攻め入ると言っていた

すでに 直ぐそこに 近づく人々の気配・・・ ハギはこのとき思った「そうか 私のできること それは仲間の先頭に立ち

仲間達と 宮殿に行くことだ」「そして国王と話し合うことだと」・・・・気がついた

すると 側まで来ていた仲間の一人が 「ハギ様 ハギ様 ではないですか 何故ここに どうやって牢屋を出たのですか?」

するとハギは「私にも わからないのです」「朝 目を覚ましたら ここにいました」

仲間たちは「スゴイ事だと」「また不思議なことだ」と騒ぎ始めていた

仲間の一人が「これは神様のお力で 私たちが勝利する証だ!」と叫んだ

すると大勢が「そうだ!そうだ!」と気勢をあげた。

しかしそこでハギは静かにゆっくりと両手を上げながら喋り始めた

「皆さん私は 皆さんとこれから宮殿に参ります しかしこれは戦いではありません

国王と話し合いに行くのです」と

すると 仲間たちはざわざわと喋りはじめた またハギが喋り始めた「どうか今持っている武器をこの場に置いてください」

「そして お堀の船にいる仲間達にもこれは戦ではないと伝えて武器を全て捨てるように言ってください・・・」

すると 人々は 静かにハギの話を聞き始めた。













 誕生編・・・最終章5
(仲間達の命)

ハギの静かな 説明に 仲間達は

その場に武器を置いて 座り 目を閉じて

呼吸を整えていた ハギの支持どうりに

瞑想に入っていった。

風の吹く音だけが 耳に聞こえていた

しばらくのあいだ 仲間達の呼吸の音が聞こえてきた

ハギはこれで 皆の心が落ち着き 仲間達の魂が一つになるぞ!

ハギは嬉しかった 仲間達と一つになれることが・・・・

その時・・・

その静けさの中に忍ぶように 宮殿の城壁から一筋の 光がやってきた

その時 ハギの瞑っている 瞼の前を一筋の光が通りすぎた・・・

その光は 仲間の一人の背中に届き その仲間の背中は一瞬のうちに 穴があき

その体の穴は焦げて その場に倒れてしまった・・・ 

その瞬間 一同に動揺が走った・・・

しかし・・・ハギが「皆さん慌てないでくださいこれは戦いではないのです」と言って

仲間を落ち着かせた・・・ 

そして仲間達は直ぐに冷静さを取り戻していた 

しかし仲間の中には 小刻みに震え 泣いている者もいた。

そして 次々に 光が仲間の背中と体に刺さり どんどんその場に座ったまま 倒れ死んでいった。

そして・・・ ついにハギが立ち上がった・・・

そして ハギは静かに 喋りだした 「皆さん さあ 立ち上がりましょう そして宮殿まで静かに進みましょう」

すると 一同は静かに立ち上がり 宮殿を目指して歩き始めた。

ハギは仲間達の先頭に立ち 武器は持っていないという 意志を表すために

両手を天に掲げて 宮殿を目指して歩き始めた・・・

ハギは心の中ではすでに 勝利を確信していた それは魂のぶつかり合いの勝利だった

我がレムリアの平和と国民と今ここに共に歩く仲間達のために

どのようなことが起ころうとも歩き続けることが 私の使命なのだと・・・

なんの ためにこの宇宙に生まれてきたのかを・・・ なんのためにこの地球に生まれて来たのかを・・・

直観で答えを出していた。

その時ハギの心の意識と魂が大きな物になり その大きな魂が仲間達の魂を 導き始めていた・・・





まるで 仲間達とハギの歩く姿は
 
この地球上での人間同士が戦う為の武器や戦争の兵器などは

無意味な物だということを判らせるために・・・・

そしてこの仲間達との平和の行進こそがこの地球のためになることを

アトランテイスの人々に判らせるために。
 
その行動はこの時代で始めての 「魂だけによる 平和のための行進だった・・・」



すると 宮殿の城壁から 先程にも増して 光の矢が 仲間達を襲ってきた

次々に倒れる仲間達を 横目に見ながら ハギと仲間達は目に涙を浮かべながら 無言で

ただ進むだけだった。

ハギは倒れ行く仲間に対して 「ありがとうと」「ありがとう」と心の中で呟きながら感謝をしていた・・・

ハギはいつか 全人類が真の平和が判る時が来るのを考えていた・・・

その時だった ハギの胸はいつの間にか大きく穴があき 体から煙を出しながら倒れていった。

数人の仲間はハギの体を 抱きながら その場に泣きくづれた 

ハギは意識が遠くなりながら 「皆さん」「泣かないでほしい・・・」「皆 ありがとう・・・ありがとう・・・」と小さな声で言ったが

その言葉は誰にも聞こえなかった。

辺りは倒れた仲間達で 一杯になっていた 数人の仲間はまだ 宮殿を 目指して歩いていた

しかし 最後の数人の仲間達も宮殿の城壁から飛んでくる光線によって 倒れ 歩いている者は一人もいなくなっていた。

数千人の人間がたったの数分で 命を亡くしたのだった それは この世の地獄絵図そのものだった。

これでハギの平和への行進は終わった・・・

数分がたった・・・・静けさの中を見守るように・・・

城壁の兵士達は 遠くに横たわるレムリアの人々の死体を眺めていた・・・

そして その時摩訶不思議な出来事がおこる

その光景を見つめていた・・・

アトランテイスの一人の兵士が 声を上げた「あれは あれは何だ・・・」

すると数十人の兵士が集まり「ウオオオオッ~」「何だ!あの青い光は」と言いながら・・・

一人の兵士が電磁光線砲に手を掛けて 青い光の方に標準を合わせた・・・

すると 一人の兵士が 「待て!・・・」と手を上げて それを静止した・・・

その光景は 今までの地球上では見たこともない 

美しく青い光で レムリアの仲間達の死体の上をぐるぐると回りながら

二つが一つになり その青い光は たくさん集まり やがて大きくなり

回転しながら どんどん たくさんの光が その大きな光の中に溶け込んで行く

それはレムリアの数千人の仲間達の魂が ハギの大きな魂に吸い込まれて一つになって行く

光景だった・・・

そして全ての魂が集まり その光は大きな光となり やがて一つになり 天空へ真っすぐに昇って行った・・・

その姿を 見ていた アトランテイスの兵士達は 唖然として天高く昇る 青い大きな光を

いつまでも見つめていた・・・

そして その光が空に吸い込まれて 見えなくなった。

その時・・・まるで・・・魂の昇天が済むのを待っていたかのように。

アトランテイスの中で一番標高のある メルヒス火山が大爆発した       

そして次々に世界中の火山が爆発し始めた・・・

地鳴り 地震 雹 霰 火山灰 火山弾と 天からは ありとあらゆる天の怒りが降り注いだ。

数ヶ月の間 母なる地球は苦しみながら 真っ赤に燃えながら 邪悪な魂を消し去ろうと

回転していた・・・

そして地上の人々は逃げ惑いながら 恐怖に苦しみながら死んで行った

このとき まだこの地球と同じような星にどうしても留まりたいと思う魂たちは

更なる第二の地球の星を 目指し地球を離れて 行った

そして 母なる地球は 留まっている人類のネガテイブなエネルギーを吐き出した

また 地球再生のために善を尽くそうとする肉体と魂の人たちは

数万人いたが神々によって宇宙船に乗せられ 他の惑星に飛びだって行った。

これで母なる地球の6回目のアセンションが終わったのだった。


誕生編 (終)

引き続き・・・・完結編をお読みください↓



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