日銀政策金利発表後の東京時間のドル円の動き(2024年3月19日)

2024年3月19日

・本日の日銀金融政策決定会合で、マイナス金利解除など大規模緩和の正常化を決め、更に長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の撤廃、ETF/REITの新規買入れ終了も合わせて発表しました。
公表文で「当面、緩和的な金融環境が継続する」との内容から低金利が長引くとして円売り・ドル買いの流れとなり、ドル円は150円台に乗せて15時となりました。

 

日銀金融政策決定会合の結果
12:36 政策金利はマイナス金利解除
・長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)撤廃
・ETF/REITの新規買入れ終了

 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨夜は翌日に日銀決定会合を控えて149.00-30で動きの乏しい中、日経新聞電子版が「日銀は18-19日の金融政策決定会合で大規模緩和の解除を決める方針。マイナス金利政策のほか、長期金利を抑え込むための長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)や上場投資信託(ETF)などリスク資産を買い入れる枠組みもなくす」との報道で02:00に148.91まで下落しましたが、すぐに持ち直して149.16でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると8:00に149.02まで下落した後は上昇して14.15-40での揉み合いが続きました。
12:00過ぎにNHKが日銀の金融政策決定会合では植田和男総裁がマイナス金利政策の解除など大規模な金融緩和策の転換についての議案を提案したと発表前に報じ、12:36にマイナス金利解除・YCC撤廃・ETF/REIT買入終了の結果が発表された時は149.29でした。
発表直後に149.29から149.91まで急伸し、その後も当面は低金利環境を続けるとの見方から円売りの流れが続いて、150.30で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは15:30時点)
・欧州時間序盤は17:00の1.0892から20:40には1.0905まで上昇しましたが、21:30から米長期金利の上昇でドル買いとなり02:40には1.0866まで下落し、1.0872でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると午前は1.0870近辺での小動きが続き、午後になると13:10に1.0876まで上昇しましたが、その後は円売り・ドル買いの流れとなってジリ下げが続いて1.0863で15時となりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
・日銀金融政策決定会合の公表文で「当面、緩和的な金融環境が継続する」との内容から低金利が長引くとして債券が買われて利回りは低下し、145.67で15時となりました。

左:日本国債先物-15分足 右:日本国債先物-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   38,790.43(+75.66)
NASDAQ   16,103.45(+130.27)
・昨日のNY株は本日から開催されるエヌビディア主催の人工知能(AI)の年次会議への期待からハイテク株を中心に買われてダウは$75高、ナスは0.82%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足