米雇用統計発表後のNY市場の動き(2024年4月6日)

2024年4月6日

 3月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想の20.0万人増を上回る30.3万人増、失業率も予想の3.9%から改善した3.8%、平均時給は前月比・前年同月比共に予想と一致する結果でした。
NY株は雇用統計の良好な結果を受けて利下げ時期の先送り懸念よりも雇用や成長見通しへの安心感の高まりや企業の業績改善期待の高まり、また前日まで4日続落して1200ドル超下げていた反動買いで堅調に推移しました。
為替は発表直後にドルが買われましたが、その後はドル売りとなってドルストレートは雇用統計の下落分が行って来いとなり、一方ドル円は政府・日銀による為替介入の警戒がありながらも円売りで下値も固く推移しました。

・昨日のダウは雇用統計の良好な結果を受けて利下げ時期の先送り懸念よりも雇用や成長見通しへの安心感の高まりや企業の業績改善期待の高まり、また前日まで4日続落して1200ドル超下げていた反動買いで$307高、ナスも1.24%高で引けました。

・日経ナイトは雇用統計発表直後に39,050から38,910まで下落しましたが、すぐに戻し、21:40には39,220まで上昇し、その後NY株が堅調に推移していたため02:00には39,400まで上昇して39,300(+320)△0.82%で引けました。

・ドル円は雇用統計発表直後に151.26から151.70まで急伸し、22:10には151.75まで上昇し、その後は23:40に151.44まで押し戻され、政府・日銀による為替介入の警戒から上値は重くなって151.50-65での小動きが続き、151.62でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは雇用統計が予想を上回る結果を受けて利下げ開始時期が遅れるとの観測から債券が売られて利回りは上昇し、4.400%でNYクローズとなりました。

結果
22:30 3月非農業部門雇用者数 予想:+20.0万人 結果:+30.3万人 (前回:+27.5万人 修正値:+27.0万人)
22:30 3月失業率 予想:3.9% 結果:3.8% (前回:3.9%)
22:30 3月平均時給 (前月比) 予想:+0.3% 結果:+0.3% (前回:+0.1% 修正値:+0.2%)
22:30 3月平均時給 (前年同月比) 予想:+4.1% 結果:+4.1% (前回:+4.3%)

 

 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   38,904.04(+307.06)
NASDAQ   16,248.52(+199.44)
・昨日のダウは雇用統計の良好な結果を受けて利下げ時期の先送り懸念よりも雇用や成長見通しへの安心感の高まりや企業の業績改善期待の高まり、また前日まで4日続落して1200ドル超下げていた反動買いで$307高、ナスも1.24%高で引けました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

日経先物(夜間)
・日経ナイトは39,050で寄り付き、38,990-39,100での上下が続き、21:30の雇用統計の時は39,050でした。
発表直後に39,050から38,910まで下落しましたが、すぐに戻し、21:40には39,220まで上昇しました。
その後NY株が堅調に推移していたため02:00には39,400まで上昇し、39,300(+320)△0.82%で引けました。
CME日経225先物は39,335でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤は151.30-45での小動きが続き、21:30の雇用統計の時は151.26でした。
発表直後に151.26から151.70まで急伸し、22:10には151.75まで上昇しました。
その後23:40に151.44まで押し戻され、政府・日銀による為替介入の警戒から上値は重くなって151.50-65での小動きが続き、151.62でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・雇用統計が予想を上回る結果を受けて利下げ開始時期が遅れるとの観測から債券が売られて利回りは上昇し、4.400%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足