今回のお題は有効時間を増やすことです。
時間は多く勉強に費やしているはずなのにまるで結果に繋がって行かない。
これは本人、周囲もとても辛い。
まあ、実際はそもそも時間自体の総量が足りないケースも多いのですが、そうではない場合、ウチは集中力が無くて、とか、地頭が、とか、本筋からかけ離れたことで大騒ぎにエネルギーが奪われて心が乱されがちです。
もう悪循環が止まらなくなる。
そこでそのことについていろいろ書いてみようかと。
結論から書きます。
やっているのに成績が上がらないのは、その時間が無駄になっているからです。
それをどれだけ積み重ねてもどうにもなりません。
練習がちゃんと機能してその意味を持つにはいくつかの条件が必要となります。
まずは適切な難易度。
中学受験において、残念なことではありますが、一般に学校の授業内容ではまるで役に立ちません。
これは扱う内容のレベルが容易すぎるからですよね。
ならば難しすぎるとどうでしょう?
はい、これも同様に役に立ちません。
科目、セクションによる差異はありますが、概して勉強は積み重ねの構造になっています。
手前の内容がまるで理解出来ていない場合、先に進めても無駄なことはかなり多い。
これ、俗に言う、塾でお客さんになっている、というやつですね。
無駄な時間ではどれだけ増やしても積み重なりません。
次に大切なのは適切な量。
増やしすぎても消化出来ないだけなのは前にも書きました。
人間なのでかなり繰り返さないと自分のモノになりません。
余計なことを増やすのはむしろマイナスに働くことも多いです。
もう一つ大切なのは習得、上達しようと思うこと。
これはスイッチですね。
スイッチがオンになっていないとどれだけやっても上達しません。
ネットで何万局指しても上達しない将棋、数えきれない程にラウンドしても上達しないゴルフ等、具体例は無限にあります。
趣味なら良いですが、勉強で同じことになって嬉しい人はいませんよね。
上記のことをちゃんと満たせばそれだけで相当に変わってきます。
物事が前に動き出します。
具体的にどうすれば良いか。
それはシンプルです。
むやみやたらに先に進もうとせず、とにかく丁寧に順を追って積み上げることを徹底するだけです。
ホントにそれだけ。
しかしこのことが持つ意味はかなり大きいです。
今回このお題で書いたのは塾での時間をお客さんのままでなく有効時間に出来ればとても良いなー、と思うことが多いからなのですが、そのことへの近道が結局は上記を実行することに尽きるからなのです。
中学受験の場合は、特に時間を捻出するのはなかなか難しく、既にそこにある時間を有効にする事は相当に価値があります。
それができるかどうかが成績が上がるか否かに大きく影響するのは間違いないところです。
順に積み上げる勉強をして行けば、次第に有効時間の度合いは増していきます。
僕は算数だけとか、一部科目だけを指導することも多いのですが、まあ残りの科目たちの根の生えたような動かなさといったらかなりのものがあります。
追われるような、場当たり的な勉強では相当に伸ばすのは難しいんですね💦
一見遅れてしまうようでも積み上がっていない部分を丁寧に戻って補う方が結局は伸びていく。
これは全体の有効時間が増えていくから、という意味合いも強いといつも感じています。
有効時間の考え方、いかがだったでしょうか。
特効薬的に一瞬で状況がガラリと変わるようなものではありませんが、後々にも繋がりやすい、大切な考え方と思います。
上達の良いきっかけになれば嬉しいです。
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