2007.2.14
タバコ半箱ガソリン満タン、シカゴまで100マイル。


ハドソンアベニューの古びたモーテルの前の階段に座って
その年老いた黒人はギターを弾いていた。
酒で焼けたしゃがれ声、
錆びた弦のノイズ、
時折混じるミストーン。

だけど俺は息をすることさえ忘れて
その音楽に聞き入っていた。
魂から搾り出すような、本物のブルース。

その時彼が手を止めて顔を上げた。
そして深く刻まれたシワの中の深く透き通るような瞳に
ふと暖かい色を宿らせて、しわがれた声で僕に言ったんだ。


「Guy, whatever you find,it's only blues」






「パードゥン?」


カッコ悪!
せっかくの雰囲気を台無しにするヒアリング能力不足。
僕は曖昧な笑顔を顔に貼り付けて、
彼までも何か愛想笑いみたいな表情で
微妙に気まずい時間が流れています。




えー、コホン。
気をとりなおして。



彼の前に置かれたギターケースには50セントコインが数枚。
"リアル・ブルース"の代価には、
あまりにあまりに少ないその金額に俺の胸は痛んだ。

だから俺は勇気を出して
ポケットからしわくちゃの10ドル札を取り出すと
ケースに投げ入れながら、こう声をかけたんだ。


「アリーナ席、1枚」


「What?」




伝わってねー!

というプチコントを繰り広げながら
アメリカから帰って参りました。
寒風の吹く、真冬のハイウェイを北へ、
かつてブルースが辿った道をシカゴまで。

なあ、ブルースマンのじいちゃん。
俺は強くなれたかな。
少しはワイルドになれたかな。


そうそう、日本に帰ってきてからの話。
俺は「ヴィドフランス」っつうパン屋とカフェが合わさったような店で
朝飯用の食パンを一斤買ったんだ。
そしたらさ、店員が俺に言ったのさ。




「こちらでお召し上がりですか?」


そこまでワイルドじゃない。



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